最初にサバイバルの曲を聴いた印象はどんな感じだったんですか?


最初聞いた後は戦隊物とか、なんとかレンジャーとかそういうノリのものを作ろうと思ったんだ。
ヒーローものというか、ほんと素直に。
どうも打ち合わせとかするとそういうノリにはなっていかないっていう感じなの。
やっぱりGLAYのイメージとかあるしね。
それでGLAYのイメージってどういう感じなんだろうってじっくり考えたりして......。


スタッフの人からも今までの森本さんの作品にはめずらしく現実にある世界がでて きて新鮮だったという感想が多かったんですが
それはGLAYファンの皆さんを意識してという感じはあったんですか?


そうそうGLAYのファンを私のファンにしようかなっと(笑)


年齢的にもGLAYファンの人達にはズバッとくる映像なのではないかと思ったのです が、特に先行ロードショーに行ってそれを実感しました。


みんな年齢が若いよね。
そのあたり、もうちょっと予備知識があったらまた違ったものができたかもしれない。
東京ドームのコンサートとか行ったらスペースぽい感じで、 最初に宇宙船が出てきて開場したりするんだよね。
こういうイメージなんだ〜って、
もう少しSFっぽくしてもよかったのかなって(笑) 最初の段階でもSFみたいな感じでやって欲しいっていうのもあったんだけど 最初に言われてしまうとどうしてもやらないでおこうって思ってしまう(笑)
性格なのかな。


今回高校生が出てきますが


高校生、そう高校生。
もう少し高校生を密着取材したかったね、2ヶ月くらい。
そしたらまた違った部分に行けたような気がするんだよね。
わからないじゃない。
高校生くらいの親しい友人もいないし。
まず友達作りからかなって思ったよ。(笑)
そんなことしてたらスケジュール終わってしまうし。
「あっ、まだ友達になってないので、コンテ描けません」なんて。
自分の高校っていうのも山の中だったし、まだ理解してないんだよね、今の高校生を。
だからこそ出来事でつくるのはやめようと思った。
それよりもう少し精神的な部分で描きたいなって。
田舎の人も都会の人も共通な思いみたいな部分が出せればいいなと思った。
そのあたりは真面目に考えてつくったよ、今まで一連の気分的なノリの作品とは違ってね。(笑)


今取り出たされる“高校生”というものの向こうに何かを見ていたのかなと思ったのですが。


もっと見たかったんだけどね、 本当に友達になりたかった。
おじさんにはそれだけの力がなかったよ。(笑)


(側に居たスタッフから) 今回、高校生の取材があったなら同席したかった。


そこは重要なポイントだよ。
ウソは描けないし、ウソは描きたくないものね。(笑)
実際に見て想像しているのと話したのでは全然違ったりするからね。
一緒にお話して悩みを打ち明けてもらって、反対に悩みを聞いてもらったりしてた りして。(笑)
「今悩んでいるんです......実は描けないんです。」ってね。


高校生は何も考えてなんかいないよ、と言う人がいるけれど、


何も考えてない訳ないよ


それは年齢は違う自分のような人間にも共通する虚しさだったりするのかなと思い ました。
この主人公はそこから脱却していくのだけど。


本とか映画とか何かをみて感化されるものというのはあるのかもしれないけど見たその後に自分を誉められるもの、
自信がつけられるものって何かなって
真面目考えたりした。
そういうものって見つけるって大変というか、
もっと違う何かが他にあるんじゃな いかなと考えてしまう。
いろんなところで足りないものを探していて、
それがないと自分にはできない、と 思ってしまう。
だけど実際はそれを得たとしても、
所有しているだけでその人自身は上がっていな い。
反対に何かをなくしてしまっていたりするんだ。
そっと後押しするみたいなそんな感じが出ればいいかなと思ってる。


余談ですが、今回パンチラシーンが多いって言う話が出てるんです。個人的には最初のパンチラと最後のパンチラの見え方が違うのが凄く好きなんです。
最初のパンチラはとっても切ない、でも後のパンチラの方はなんか生き生きしていてて。
最後にみなさんに一言ありましたらお願いします。


では真面目に......
今回サバイバルを観る人の中にはなんでアニメーションなの、という人も居るかと 思います。
実際、アニメーションバージョンではGLAYのメンバーはほとんど出てこないし 。
アニメーションを観る機会がなかった人々がこのビデオシングルをきっかけにアニメーションに触れて他の作品にも興味を持って貰えたらいいなと思います。
おもしろい作品が結構いっぱいあるんで。

それとあとは......
女の子のみなさんお手紙ください。(笑)

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